かいてんずし

築地サーバーを取り巻く寿司(PC)たちの日常。

GUGEN×FlashAirハッカソンに参加してきた

前々から出てみたいなと思っていたGUGENハッカソンに初めて参加してきました。 

すごくいい経験になったのでせっかくなので記事を書きます。

動機

  • イデアソンには数回参加したことがあるが、アイデア止まりでは物足りない。実際にものを作りたい
  • 過去参加したイベントは友達同士or個人戦。知らない人とチームを組んでやってみたい
  • 技術力すごい人を見てズタボロになりたい

1日目 アイデアソン

この日は午前中はFlashAirの説明や簡単なワークショップをし、午後にアイデアソン&チームビルディングを行いました。流れはこんなかんじ↓

  1. ランダムでグループ分け。1人5分程度で今考えているアイデアや自分のことを話す。
  2. またランダムでグループ分け。ワークシートが渡され、自分のアイデアを書く。隣の人にワークシートを回し、前の人のアイデアにコメントする。また隣の人に回し・・・をワークシートが自分に帰ってくるまで続ける。
  3. またまたランダムでグループ分け。隣の人にワークシート見せながらアイデアを紹介&コメント。
  4. 画用紙1枚に絵や図で自分のアイデアを描く。
  5. 机にみんなの画用紙を並べ、気に入っアイデアにシールを貼って投票する。
  6. 投票が多かった人は前に出て3分くらいで発表する。
  7. チームを組む。
  8. 各チームアイデアを良くしていき、最後にチームごとに前で発表。

 私は事前にしっかり考えてきたわけではないのですが、FlashAirは電源入れると自動で勝手に通信してしまうっていうのをうまく使いたいなっていうのと、電源供給が問題だなって思ったけど自家発電すればよさそうだなっていうのと、昔からよく自転車とめた場所忘れちゃって過去何回か紛失してて自転車の場所がわかるツールが作りたいなと何度か思っていたっていうのがあって、自転車にFlashAirつけるアイデアを出しました。

いろんな人のコメントでアイデアがブラッシュアップされたおかげで、投票では20票ももらうことができ、突然の発表の場が与えられました。(発表苦手)

そして大変ありがたいことにこのアイデアにいい感じにメンバーが集まりました。しかもなんかめちゃすごい人ばかりでした。

私が想像してたチームビルディングは、誰かのアイデアに「なにもかも初心者レベルですがチーム入れてくださいお願いします!」って頭下げて拾ってもらえたチームに入ってがんばる!って感じだったので、自分のアイデアが中心になってるのは非常に違和感でしたがすごく嬉しかったです。

しかしここで問題が起きます。エンジニアがすごい人ばかりなので、エンジニアとして私のやることがないのです。なんと私はリーダー/プロジェクトマネージャーという位置になりました。初ハッカソンなのに!?へっぽこ大学生なのに!?どうなるの、どうなっちゃうの!?後半へ続く!!!

ってな感じで1日目終了。

 ハッカソンまでにやったこと

  • 自転車をなくす

わざとじゃないです・・・まだ見つかってないです・・・

2,3日目 ハッカソン

ハッカソンで自転車を使うので、会場まで(迷いながら)40分くらい自転車を漕いでいきました。最終日、ひっそりと筋肉痛に苦しんでました。

この2日間はチームごとにもくもくと作業したりメンターさんにアドバイスもらったりする感じでした。また、最終日は午前中に審査員全員に対して発表しメンタリングを受けるという時間が10分ほど用意されていました。

我々のチームはメカデザイン、電気回路、バックエンド、フロントエンドで分担し作業。私ははじめの方はアプリでつかうウェブビュー部分のwebページ作成、途中から発表用の資料作成をしました。もくもく、といっても何かが出来るたびにみんなで盛り上がったり、外に出てGPS測定したり、デモ用の動画撮りに行ったりして楽しかったです。

3日目 最終発表

最終発表は私が担当することに。(発表苦手)

発表資料の流れは「課題」→「解決策」→「概要」→「システム」→「デモ動画」→「発展例1+寸劇デモ」→「発展例2」→「まとめ」。

練習してもうまくいかないし順番1番目だしめちゃくちゃ緊張しててあんまり覚えてないんですけど、大声で元気よくやって乗り切りました。

全チーム発表を終えた後、展示してデモをする時間が設けられてました。その後Orpheのクラウドファンディング成功までの道のりのトークがあり、いよいよ結果発表。

結果は入賞ならず。「これはいける!」という手応えがあったので悔しい気持ちはありました。後から聞いた話、「FlashAirである必要性が感じられなかった」とのことでした。最終発表は初期のアイデアからブラッシュアップされてて、「面白い!」と思えるアイデアが沢山ありました。

所感

  • 事業化だとか所感クラウドファンディングだとかが目的にもなっているハッカソンなので学生もそこそこいるんだろうなと思っていたけど、全然いませんでした。「仕事でも開発やってるけどそういうのじゃなくて楽しい開発がしたい」っていう社会人が多かった印象。
  • すごい技術メンバー(社会人)をまとめるリーダー(大学生)というもう二度とないと思われる貴重な体験ができました。でも実際はリーダーとしては全然立ち回れなくて、最初から最後まで頼りっぱなし・・・。 リーダー経験はゼロではないけど苦手意識はまだまだある中でのこの状況は正直つらかったですが、メンバーのフォローのお陰でなんとかなりました、感謝しかないです。決断力のある人間になりたいものです。
  • チームメンバーに「他のチームは敵じゃなくて仲間だから」と言われたのが目から鱗でした。過去参加したイベントは「勝ちたい」という気持ちから他チームを敵対視してばかりでした。もちろん今回も勝ちたい気持ちは十分にあったけど、みんな仲間だと思うことで他チームの発表も面白い!って思いながら聞けて楽しかったし、他のチームの人とも楽しく交流できたのはすごく良かったです。
  • ガチな開発者、技術者ばかりで心がズッタズタのジャッキジャキにズタボロになれました。デザイナーだと思ってましたって何回か言われたのはちょっと嬉しかったけどかなり悔しかったです。無力感はずっと感じてた。次ハッカソンに出るときは、技術力をもっともっと磨いて挑みます。
  • 広い技術ではなく深い技術を目指そうと思いました。私は今まで「システム全体を知りたい」という思いから、広く浅い知識と技術になってきましたが、こういう場だと「これは絶対に自信がある」という技術を持っていたほうがチームの中の役割を明確に持てるしやりがいがあるだろうなと思いました。別に自信がなくても「これがやりたい」っていう自分の意思は決めておく必要があるなと思いました。 でも「なにがやりたいの?」と聞かれたとき、「電気回路がやりたい」と即答している自分がいて、やっぱりプロになりたいのはこの分野だなと再確認することができました。
  • エンジニア魂というか、技術者として自分の軸があるエンジニアになりたいと思いました。自分の理想のエンジニア像はまだ不明確だけど、こうなりたいと思う姿とたくさん出会うことができました。相手の意見を尊重しながらも熱く持論を展開し議論する姿はとてもクールでした。

とにかくチームメンバーが最高だった!本当にすごい人たちで、面白い人たちで、同じチームとして参加できたことを誇りに思います。今回のハッカソンでは「人との出会い」が一番の大きな収穫になりました。

ハッカソンに参加したけどハック出来なかった部分も含めて、とてもいい経験になりました。これからはがしがし技術と知識を磨くぞ!